プロ野球独立リーグ、BCリーグ、新潟は今季同地区となる福島に3-1で逆転勝ちした。

1-1で迎えた8回2死満塁。途中出場の楠本歩内野手(26)が勝ち越しの2点左前打を打った。今季、60試合中40試合を戦うことになる相手に、オープン戦とはいえ勝利を収め、心理面で大きなアドバンテージを握った。リーグは20日に開幕する。

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左打席の楠本が外角直球を素直に振り抜いた。1-1の8回2死満塁。カウント0-1からの2球目だった。バットを逆らわずにたたきつけ、三遊間を抜く、勝ち越し2点適時打を放った。「心は熱く頭は冷静にというくらいの自然体で立った」という打席で勝負を決めた。福島とは同じ中地区Cグループに入る。今季60試合のうち40試合戦わなければならない相手だけに「オープン戦の勝利だけれど、先手を取ることができた」と喜んだ。

7回の守備から楠本は遊撃手のポジションについた。8回は最初の打席だったがゲームに入るまでに展開を観察していた。「終盤のワンチャンスでゲームは決まる」と踏み、誰もいないブルペンで素振りを繰り返した。「後半から行くぞ、と言われていた。準備を淡々と集中してやっていた」。思惑通りの展開での打席。ワンチャンスをものにした。

清水章夫監督(44)は楠本の打撃を評価した。「見せなアカン、何かしなければアカン、というプレッシャーがあるところで、しっかりスイングできるのは彼のレベルの高さ。1打席しかない中で強い打球を打ってくれた」。昨季の打率は3割3厘。一昨年は3割2分8厘と2年連続3割超えの打率をマークしている主力に、指揮官のかける期待は大きかった。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で今季の開幕は20日(信濃戦)になった。当初予定の4月11日から大幅な開幕遅れだが楠本はここでも冷静だった。「開幕に合わせて準備するのが僕らの仕事。前向きに準備したい」と涼しい顔だった。オフに立てた目標は「100安打、70打点、30盗塁」だったが、10試合減り60試合になった今季の目標に修正を加える必要性も感じている。「60試合になったので、ひとまず60打点が目標」。目標へのスタートは秒読みに入った。【涌井幹雄】

◆今季の運営 20日に開幕。12球団による東西2地区制から「3地区6グループ制」を採用し、移動距離を軽減のために隣県カードを傾斜配分。前後期制から「通期制」とし、試合数も10試合減らし60試合とする。新潟は福島、群馬、信濃と中地区に入り、福島と40試合、群馬、信濃と各10試合を戦う。