日本製紙石巻(宮城)が約3カ月ぶりの対外試合に臨み、ともに最速148キロ右腕の大卒新人コンビが登板した。

バイタルネット(新潟)に2-5で敗れたが、先発の中山怜央(22=佛教大)は4回4安打3四球で2失点、4番手の神里広之介(23=東京情報大)は2回1安打3四死球で2失点。制球に苦しんだが、ともに最後の1イニングを3者凡退に抑えるなど修正力も示した。

中山は3回表、犠打を挟む3連続四球から1死満塁を招き、追加点を許した。その後は4回1死まで3者連続三振に仕留め、昨夏の全日本大学選手権準Vの実力を示した。卒業後、社会人相手に初先発となり「左打者(先発7人)が多かったので、序盤はフォークを多めに試した。思っていた感覚とボールにズレがあった。もっと自信を持てるようにしたい」と反省した。

神里は8回表1死一、二塁で、7番打者への連続暴投で2失点。「準備はしていましたが力が入ってしまった。もっと適応力を高めたい」と話した。チームは公式戦初戦になる8月下旬の都市対抗1次予選(県予選)に照準を定める。前田直樹監督(41)は「試合勘が戻っていない。実戦を積み重ねていく」と3年ぶりの全国切符を狙う。【佐々木雄高】