三菱パワーが新チーム名初戦で8回コールド勝ちを飾った。

社名変更に伴い、前日1日に三菱日立パワーシステムズから変更されたばかり。新型コロナウイルス感染拡大による各大会中止で、今年初めての公式戦でもあった。

1番の江越啓太内野手(23=神奈川大)が打線を引っ張った。初回、2ストライクからファウル4球を重ね、9球目に左前打で出塁。得点にはつながらなかったが、左打ちながら、サイド左腕という変則に対し、簡単にアウトにならない姿勢を見せた。2回に先制犠飛。6回には、再び先頭で左前打を放ち、4点目のホームを踏んだ。さらに、8回2死一、二塁で10点目の中前適時打を放ち、コールド勝ちを成立させた。

「1番がいい打撃をしないと、チームに影響してしまう。第1打席にこだわってました。粘って、粘って、いい形で出塁できました」と胸を張った。後藤監督も「前半はモヤモヤした」と言ったように、打線全体では打ちあぐねていた。それだけに、江越の打撃が中盤以降の勢いにつながった。

次戦は、代表決定リーグ戦となる。江越は「この試合でヒットを打ったことで、気持ちは楽になります。次もチームを引っ張っていきたい」と誓った。