東都1部リーグが1年ぶりに開幕し、開幕カードは昨秋からの連覇を狙う中大が勝利した。

東洋大のドラフト候補右腕、村上頌樹投手(4年=智弁学園)が先発したが、4回2安打1失点、70球で降板した。本来の姿ではなかった。直球の最速は143キロにとどまり、130キロほどのボールも続いた。「全然、球速が出なくて、思っていたところにもいきませんでした」と本人も首をかしげた。

直球が走らない分、変化球を多めに最少失点でしのいでいった。だが、3回あたりから右の前腕が張り、握力が入らなくなった。「チームに迷惑をかける前に交代させてもらいました」。杉本監督と話し、4回限りで降板した。

前日はブルペンで約50球。試合前のブルペンでも特に異変はなく、故障ではないという。「今日負けたので、明日、しっかりチーム全員の力を合わせて、貢献できるようやっていきたい」と話した。