昨年の「WE LOVE HOKKAIDOシリーズ」の日本ハム限定ユニホームは「新時代緑(ニューグリーン)」がコンセプトカラーだった。着用したのは平成から令和へ移り変わった4月末から5月上旬に札幌ドームで行われた8試合。新たな歴史を刻むために、初夏の北海道で躍動する選手たちの努力が実を結び、豊穣の秋を迎えたいという願いが込められた。

19年4月29日ソフトバンク戦(札幌ドーム)は同ユニを着用して、平成最後の戦いに臨んだ。試合には敗れたが、新たな時代への希望をプレーで体現したのが中田だった。3回に放った5号2ランが、チームにとっては平成ラスト本塁打。東京ドームが本拠地だった90年代後半から00年代前半のビッグバン打線などが平成時代に積み重ねてきたアーチ数は、ニューグリーンを身にまとった中田のアーチで3682本に。北海道への移転など激動の時代を締めくくる1発となった。