東北福祉大の1、2年生チームが秋連覇で、トップチームとのアベック優勝を飾った。大学公式戦初ベンチ入りの4番DH遠藤大地内野手(1年=一関学院)が初打席の先制本塁打を含む3安打3打点と大活躍。秋季リーグに続く仙台大との同カード決勝対決を7-3で制した。

遠藤が初打席から快音を響かせた。先頭の2回裏、2球目の外角高めの直球をたたき左越え本塁打を放ち「最初の変化球がボールになったので直球が来ると思っていた。芯で捉えられてメチャメチャ気持ち良かった」と大学公式戦初アーチを振り返った。

勢いは止まらない。3回裏1死の2打席目は左越え二塁打から次打者の適時打で生還。続く4回裏2死二、三塁の3打席目は走者一掃の左翼前適時打を放ち、再びガッツポーズを決めた。三塁打を残し、サイクル安打が期待された6回裏2死、遊飛に終わった遠藤は「意識してちょっと力んでしまいました」と反省した。

準決勝(東北学院大戦)から、野手は先発2人を含むベンチ入り5人が入れ替わって臨んだ一戦。トップチームのレギュラーは杉沢龍外野手(2年=東北)1人だけ。前日(7日)のスタンド応援から急きょベンチ入りして結果を出した遠藤は「いいアピールになりました。守備力を高めてベンチ入りしたい」と来春のリーグデビューを目標に掲げた。

大塚光二監督(53)がネット裏で観戦する中、OBの諏佐(すさ)康平コーチ(24)が公式戦初さい配。コロナ禍の今季、1、2年生たちを指導してきた同コーチは「いい機会をいただいて私自身成長できた。1人でも多くレギュラー入りしてほしい」と常勝を求められるチームの底上げを誓った。【佐々木雄高】