今季限りで退任するDeNAラミレス監督が、ラスト采配で感謝の思いを伝える。13日、快晴の横浜スタジアムで最後の全体練習。今季最終戦となる本拠地での巨人戦に向け「このユニホームで、監督として最後の試合になる。5年間という長い期間を与えてもらった。一生懸命やってきた。悔いはない」。

データに基づいた采配を一貫してきた。数字が裏付ける根拠を重視。犠打より強攻策を多用し、8番に投手を配した。4位が確定した今季は「投打ともに、数字を見ても選手はよくやった。残念ながら勝利がついてこなかった」。現時点でのチーム打率2割6分6厘はリーグトップで、同防御率3・78もリーグ3位と踏ん張った。

最終戦は思いを込めた采配も予告した。4打数3安打以上で首位打者に浮上する梶谷をスタメン復帰させ、開幕前の先発ローテ候補から、チーム事情で中継ぎを任せた石田については「あと1試合で50試合登板。非常にいい仕事をしてくれた」。今季は不振で2軍再調整を強いられた守護神山崎も1軍に合流させた。「力強い姿を期待している」と約1カ月ぶりのマウンドに送る。「ファンにビクトリーを届けることが大事」と指揮官。来季につながる勝利を置きみやげにラミちゃんが退く。【為田聡史】