日本ハム栗山英樹監督(59)の来季続投が正式決定した。17日、都内にある日本ハム東京支社で行われたオーナー報告の席で、畑佳秀オーナー(62)から1年間の契約延長の要請を受け、受諾した。栗山監督は「今まで以上に(受諾するか)考えた。今年、去年の結果を考えれば(監督が)自分でいいのかというのは自分が一番感じている。9年間やってきた中でのメリット、デメリットはある。その中で、やらせていただくのであれば、もう1回、丸裸になってやるしかない」と話した。来季で就任10年目となり、既に球団最長となっている連続在任年数を更新する。

今季は12年の監督就任後、初めてとなる2年連続の5位に終わった。Bクラスが2年続くのも球団が04年に本拠地を東京から北海道へ移転してからは初めてで、栗山監督は「こんなに悔しかったシーズンはなかった」と今季を振り返った。

来季の巻き返しへ向けて、課題は山積している。チーム失策数(75)はリーグワースト、今季のチーム防御率4・02は、04年以来16年ぶりとなる4点台と守備面は厳しい数字が並ぶ。攻撃面でもチーム本塁打数は89本で2年連続となるリーグワーストとなった。栗山監督は「自分もチームも足らないものがある。しっかり手を入れていく」と話した。

畑オーナーは「全ての球団が同じ条件だったとはいえ、開幕延期やコンディション調整など新型コロナウイルス感染症に直面しながらのかじ取りは極めて難しいものだったと理解しています。思い通りいかなかった歯がゆさ、悔しさは誰より栗山監督が感じており、それを晴らしたいという思いを最も強く抱いているのは監督自身です。これまでも信念を貫き通すだけでなく、結果で示されてきました。10年目という1つの節目を迎え、これまでの集大成を見せていただけると信じて栗山監督に2021年のファイターズを託します」とコメントした。