リベンジか、それとも返り討ちか。2年続けて巨人とソフトバンクが対戦する日本シリーズが、21日から始まる。昨年はソフトバンクが4連勝で日本一に輝いたが、今年はどんな結果が待ち受けるのか。日刊スポーツ評論家の宮本慎也氏(50)と和田一浩氏(48)が全試合で導入が決まったDH制について“おかわり対談”を実施した。

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小島 今年のシリーズは、セの主催試合でもDH制が採用されましたが?

宮本 DH制推進派の原監督の執念を感じますね(笑い)。

小島 ソフトバンクからの提案みたいですが。

和田 パのチームなら絶対にやりやすい。原監督が断らないと踏んだんでしょうね。

小島 おふたりとも、DH推奨派ですよね?

宮本 前にやった対談でも言ったけど、野球はDHの方が絶対に面白い。ただセのチームはそういう編成をしてないし、今年は交流戦もなくてDHの試合をやってない。有利か不利かで言うのなら、巨人は不利になるでしょう。でも、原監督はそんな小さいことを考えてないでしょうね。

和田 今シリーズ限定なんでしょ? 個人的にはセも続けていけばいいと思う。ソフトバンクのDHはデスパイネで、巨人は大城、ウィーラーあたりが候補。でも考えてみてくださいよ。デスパイネの外野守備なんて見たくない(笑い)。もともと投手の打撃だって、プロの技術と呼べるものじゃない。大城やウィーラーが打撃に専念し、高いレベルの技術が見られる機会が増えるんだから大賛成ですよ。

宮本 DHはレギュラーポジションが増えるわけだし、子どもたちにとってもいいと思っていた。パの投手が送りバントするときなんか、どれぐらいできるのか興味はわくけど、それは野球の本質とは違う。これで巨人がふがいない試合をしたら批判されるかもしれないけど、勇気のある決断。楽しみも増えていいと思います。

小島 試合の評論でも、そこら辺をしっかり見ていきましょう!