東都大学野球秋季リーグ戦の個人タイトル表彰式が22日、東京・渋谷の国学院大院友会館で行われた。三塁手部門で初のベストナインを獲得した亜大・木倉朋輝内野手(3年=星稜)は「来年、目指すは連覇と日本一。それを達成してプロに行けたらいいですね」と明確なビジョンを口にした。

自信が木倉を成長させた。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で春のリーグ戦に加え、夏のキャンプも中止。夏は30度を越える猛暑の中、チーム全員で声をかけあい、地道な体力づくりから、厳しい練習を乗り切った。練習量が大きな自信となり積極性を生んだ。

今秋は開幕から3番に座り「つなぎの意識」を徹底。バットを短く持ち、後ろに意識でコンパクトに強振した。勝負強い打撃で3割1分3厘。1試合ごとに自信をつけ「気持ちが乗り移った」と2本塁打も記録した。「一番の変化はメンタル面。気持ちを強く持てたおかげです」と胸を張った。

今年は神宮大会も中止になり、日本一には挑戦できなかった。「来年はチームを引っ張って、日本一になりたい。そこでしっかり結果を残して、プロを目指すことができたら」と話す。

結果を残し、大きな自信を手にした今年。来年は、さらなる飛躍を誓う。【保坂淑子】