阪神は23日、来年2月の春季キャンプでファンの観覧の人数制限をすると発表した。1軍は沖縄・宜野座村、2軍は高知・安芸市で例年通り開催。日程の詳細は決まり次第、発表する。新型コロナウイルス感染対策として、1軍、2軍ともに1日1000人を上限とする。観覧はメイン球場のスタンド席のみ。サブグラウンド、ブルペン、室内練習場などには立ち入ることはできない。メイン球場は通常で約2000人のファンが収容できることから、50%の人数として1000人となった。入場時に検温を行う。

入場希望者は先着の事前予約が必要となる。申し込み時に個人情報を入力し、転売や空申し込みの対策として、申込金の支払いが必要。球団のキャンプ担当者は「確実にご覧いただける仕組みをつくらないといけない。当日来ていただいたお客様には申込金相当のグッズをお渡しします。(申込金は)利益を取る、収入を上げる目的はないので、お客様のご負担が極力少ない形の金額設定を考えています」と説明した。

金額や申し込み方法などはキャンプ日程の決定次第、球団公式ホームページなどで発表されるが、雨天で練習が室内練習場で行われ、観覧できない場合も払い戻しではなくグッズを手渡す予定となっている。

サイン会、ステージイベントなど選手と触れ合うファンサービスも全面自粛となる。現地での飲食、物販などは出店予定。コロナ禍で新様式での球春到来となる。

○…阪神はキャンプ地に足を運べないファンのために、CS放送や球団インターネット動画でのキャンプ中継で、例年よりもカメラを多く設置する。ブルペンや室内練習場などから、多くの情報を届ける。また、キャンプ担当者は「オンライン視聴者に向けて選手のサインプレゼント企画などは考えている。応募方式になりそうです」とこれまでとは違う形でのファンサービスを考えていることを明かした。