ロッテの核になる-。中村奨吾内野手(28)が6日、ZOZOマリンで自主トレを行った。今季からキャプテンに就任。井口資仁監督(46)から授かった「選手の先頭に立ってしっかり引っ張ってほしい」という言葉を、フィールドやベンチのど真ん中で表現していく構えだ。

どちらかというと、プレーや背中で伝えてきたタイプだ。指揮官からは「言葉でも伝えてほしい」と期待される。「去年は自分の波もあったので。しっかり結果を出せば(特定の打順に)固定してもらえると思う」。3年連続全試合の出場の二塁手。3番や6番でどっしり座れば、まさしくチームの中心になる。

中軸、二塁手、7年目。立ち位置は分かっている。「センターラインが中心になっていかないといけないと思う。田村や藤岡、みんなで盛り上げていければ」。二遊間にはエチェバリアも加わる。スペイン語でのコミュニケーションになるが「同じキューバ出身のマーティンに間に入ってもらいながら」と、積極的に接するつもりだ。

早大入学後に二塁を守り始めた。どんな選手を目標にやっていこうか-。そう思った時に動画でよく見たのが“井口選手”のプレーだった。経験も積んできたが欲は尽きない。「森脇コーチにもアドバイスをいただきながら、もっともっと向上できるように頑張りたいと思います」と話す。

チーム最大の課題にも向き合う。「投手に助けてもらうことも多かったし、チャンスで1本出ていればという試合もあった」と悔やむ昨季。「しっかりみんなでつないで、勝負どころで決められるように」。右打ちに犠打に、時には一発長打。全員野球を体現する存在として、ロッテの中心で渋く輝きたい。【金子真仁】