中日ドラフト1位の高橋宏斗投手(18=中京大中京)以下、育成を含む新入団選手9人が7日、ナゴヤ球場に隣接する独身寮「昇竜館」に入寮した。高橋宏は高校の先輩でフィギュアスケーターの浅田真央(30)がCM出演しているマットレスを購入して持参。「(浅田の)活躍は刺激。一流じゃないとダメ」と、プロ野球で真央ちゃん級の活躍を誓った。

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竜のエース候補生が昇竜館に持ち込んだのは、元フィギュアスケーターの浅田真央も愛用し、CM出演しているマットレスだった。

「エアウィーヴの布団を買いました。中京大中京の先輩、浅田真央さんが宣伝しているもの。縁があるな、と購入しました」

185センチ、85キロのボディーから最速154キロの直球を投げ込む右腕は、パフォーマンス発揮に睡眠が重要と自認している。「寝ることも大切。ここまで成長できた」。プロ生活をスタートさせるにあたり「心機一転、心と体をリフレッシュしたい」と、先輩が愛用した快眠グッズを選んだ。

浅田はジュニア時代から活躍してスター街道を歩み、中京大中京在学中の08年に世界選手権で優勝。バンクーバー五輪の銀メダルなど国際舞台でも光り輝き、11年にエアウィーヴ社のブランドアンバサダーに就任した。

「中京大中京の先輩がそういったところ(広告)で活躍しているのは、刺激になります。多くの人に目が留まるのは魅力的。一流選手じゃないとダメで、そういったところを目指したい」。偉大な浅田先輩はプロでも道しるべ。自身も「球界NO・1投手」になって、将来CM出演できるような選手になると、決意を新たにした。

もう1つの宝物も持ち込んだ。12月27日にチームメートがサプライズでプレゼントしてくれた小型高性能のスピーカーだ。「音楽聞くのは好き。こだわらずに、ランダムに流したい」。

9日からはナゴヤ球場で新人合同自主トレがスタートする。年末年始も無休でトレーニングを続けてきた。「準備はできています。自信を持って自主トレに入りたい」。2つのリフレッシュグッズを手に、高橋宏が臨戦態勢を整える。【伊東大介】

◆高橋宏斗(たかはし・ひろと)2002年(平14)8月9日、愛知県生まれ。小学2年から三郷ファイターズで野球を始め、6年時にドラゴンズジュニアに選ばれた。中学時代には豊田シニアでプレー。中京大中京に進み、2年時には明治神宮大会優勝へと導いた。昨年のドラフト1位で中日の単独指名を受け入団。185センチ、85キロ。右投げ右打ち。