ロッテのドラフト2位・中森俊介投手(18=明石商)が7日、さいたま市の球団寮に“戦友”とともに入寮した。

甲子園で名を上げた世代屈指の右腕は、上京の日が迫って少し寂しくなった。「自分1人だと心細かったので連れてきてしまいました」と、2体のクマのぬいぐるみをオンライン取材する報道陣に披露した。

足の付け根が少しフニャフニャになっている。「ずっと一緒に、幼稚園の時から隣に寝てるんで愛着もわいてきます」と意外な一面を明かした。実家で、高校時代の下宿先で、ずっと隣にいた。「今まで一緒に戦ってきた仲間なので」と誇らしげに言う。友人たちにも知られる存在だが、名前はまだない。

実家にはクマ専用の枕もあるという。「朝起きて、自分の寝相が悪かったら(クマも)散らばったりしているんですが、それを直すのもルーティンというか。寝ていて横にいないと落ち着かないというか」。4つのつぶらな瞳が幼児から少年、青年へと成長する10数年を見守ってきた。

1年目の目標は一貫して「15勝です」と口にする。それでも「1つ1つ丁寧に取り組みたいです」と焦るつもりはない。最速160キロ到達を夢見る18歳はいったい、プロ野球選手としてどこまで伸びていくか。これまでもこれからも、クマたちがサクセスストーリーの証人になる。【金子真仁】