関西運動記者クラブが活躍した選手らをたたえる第64回「関西スポーツ賞」がこのほど決まり、25日に発表された。コロナ禍の社会情勢を鑑みて、毎年行ってきた表彰式は行わず、受賞者には2月中旬ごろ表彰盾と記念品を送る。受賞者と選考理由は次の通り。

【団体】

★ヴィッセル神戸=クラブ創立以来、初タイトルとなる天皇杯優勝(20年1月)。

★JTマーヴェラス=女子バレー全日本選手権初優勝(20年12月)

★天理大ラグビー部=新型コロナ感染のクラスターを乗り越え、関西勢36年ぶりVとなる大学選手権初制覇(21年1月)。

【個人】

★田中希実(豊田自動織機TC)=18年ぶりに陸上女子3000メートルの日本記録を更新(20年7月)。女子1500メートルも14年ぶりに日本を記録更新(20年8月)。東京五輪女子5000メートル代表内定。

★一山麻緒(ワコール)=名古屋ウィメンズマラソンで日本歴代4位の2時間20分29秒をマーク(20年3月)。東京五輪女子マラソン代表内定。

【功労】

★伊東勝人=前近大相撲部監督で朝乃山や宝富士を育てるなど長年相撲界に貢献(20年1月死去)。

★井戸川(旧姓谷田)絹子=64年東京五輪女子バレーで金メダルを獲得した「東洋の魔女」主力メンバー。現役引退後はバレーの指導と普及に努めた(20年12月死去)。

【特別】

★藤川球児(阪神スペシャルアシスタント)=火の玉ストレートを武器に、日米通算245セーブを記録。一時代を築いた守護神の昨年の現役引退と長年のメディア貢献。(敬称略)