BC・埼玉が1日、熊谷市内のグラウンドで合同自主トレを開始した。元ヤクルトで楽天から新加入した由規投手(31)の挑戦も始まった。

顔合わせが行われたあと、新型コロナウイルス感染拡大防止のためグループに分かれて練習がスタートした。由規は、キャッチボールなどで調整。この日はジャージー姿で「今日は、みんなと顔合わせができました。ユニホームを着て全体で練習をすると、またさらに違うのかなと思います」と話した。

自身の練習を終えると、タイミングを見計らって次々と質問に訪れる若手選手に丁寧に対応した。変化球の握りを教えたり、実際にブルペンの傾斜を使って動きを見せながらフォームについて教えたり。球場の使用時間ぎりぎりまでコミュニケーションをとり「質問に来てくれるのはウエルカムです。正解を伝えることはできないけど、僕の知識や経験は伝えられるので、ヒントを与えることができたら。それで、チームもいい方向になっていったら」と歓迎していた。

2月1日は、NPBのキャンプイン。由規は新たなリーグで、その日を迎えた。「BCリーグもプロなので、若い選手も自分自身もプロという自覚を持って取り組みたい。NPB出身として、そういうことも含めて伝えていきたい」と自身の経験をチームに還元する。

NPB復帰へ、そしてチームとしてはリーグ初優勝を目指すシーズンとなる。「どんどんピッチを上げて練習していきたい」と意気込んでいた。【保坂恭子】