阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)が開幕カードで激突するヤクルト投手陣の癖を研究した。11日に予定された日本ハムとの練習試合は雨天中止。沖縄・宜野座キャンプの室内練習場で、テレビモニターを見ながら盗塁のスタート練習を行った。注目のスラッガーは走塁にも意欲満々。急きょ12日に組まれた紅白戦には「1番右翼」で先発出場する。
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佐藤輝は近本、井上らと一緒に目を凝らした。画面に映っていたのは、開幕カードで対決する可能性があるヤクルトのエース小川や助っ人のスアレス。投球動作から、盗塁のスタートタイミングをイメージしていた。「癖だったりを見ながらやっていました。走れるように準備しています」。9日の日本ハム戦で「プロ1号」を放った強打の大型新人は、走塁にも高い意欲を持っていた。
実際に小川の映像を見て、佐藤輝は「走れるチャンスはあると思う。チャンスがあればいきたいと思います」とニヤリ。開幕投手候補の対策はバッチリと言わんばかりだ。関西学生では81試合出場で最多記録を更新するリーグ通算14本塁打を放つ一方で、8盗塁もマーク。プロ初アーチより、初盗塁が先に訪れる可能性があるかもしれない。
例年は開幕直前に行う練習メニューに前倒しで取り組んだ。指導した久慈内野守備走塁コーチは「雨が降った時とかじゃないとなかなか時間は取れない。(佐藤輝は)走りたいという意欲がある。目で見る勉強をさせた」と説明した。今後も時間が許す限り、ライバル球団の映像を見て癖を研究していく。佐藤輝は「大きい癖だったらすぐに分かるんですけど、細かいところまでの映像は(今まで)なかなかなかった」と新しい練習法に胸を躍らせた。
雨天中止を受けて12日に紅白戦が組まれ、佐藤輝は「1番右翼」で出場予定だ。「打つだけじゃなくて、守備、走塁もしっかりやりたい」。黄金ルーキーの売りはパワーだけじゃない。【只松憲】



