「春連覇」を目指した佐倉が、ベスト4で涙をのんだ。先発洗平比呂(3年)の好投で先手を取った。3回に相手の失策もあって2死二塁で4番石塚裕惺(3年)が先制の中前適時打。同点とされた5回には左前打で出た1番一宮知樹(3年)を三塁に進め、石塚が中犠飛を放って勝ち越した。試合運びがうまい「佐倉ペース」と思われたが、6回に洗平が集中打を浴びて逆転負けを喫した。松井進監督は「負ける時はこんなものでしょう。ちょっと打たれ過ぎた。12本打たれては…しょうがないですね」と話した。

相手先発の坂本を打ち崩せなかった。「秋よりコントロールがよくなっていました。いい投手です」とほめた。白石楓真主将(3年)は「(先発が)洗平だったし、こんなに押されるとは思わなかった…。負けましたが、みんなで全力でやれたのはよかったと思います」と言葉を絞り出した。松井監督は「やはり投手力と打撃力をつけないと」と、夏に向けての課題を挙げた。