侍ジャパン稲葉篤紀監督(48)が阪神ドラフト1位佐藤輝に強い関心を示した。

雨天中止となった広島戦(甲子園)を視察する予定だった。「大山選手もジャパンに来てくれたし、佐藤君も気になる選手の1人」と怪物ルーキーの名前を挙げた。さらに「遠くに飛ばすのは練習して身につくものではない、非常に魅力を持った選手」と続け「1年目でプロに慣れることをやっている最中だが、どこまでやれるか期待したい。頑張ってもらいたい」。日の丸を背負う監督から虎の新人へ、異例のエールだ。

稲葉監督は2月の沖縄・宜野座キャンプでも「遠くに飛ばす能力は非常に高い」と熱視線を送っていた。その後、東京五輪の1次ロースター枠約180人にリストアップされていることも判明。9日DeNA戦で場外弾を放った規格外のパワーは、ますます無視できない存在となっている。

稲葉監督の言葉を聞いた佐藤輝は「そうやって名前を出していただけるのはありがたい」と感謝。自身は大学2年時に日本代表に選出。森下らとともに戦い、日の丸は経験済みだ。「いつか日本代表に選んでもらえるような選手になれるように、しっかり目の前の試合を頑張っていきたいと思います」と決意を新たにした。【中野椋】

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