阪神と日本ハム、米大リーグでプレーした新庄剛志氏(49)が特別ゲストとして登場した。始球式を行い「この球場の1番の思い出は、オールスターで初のホームスチールを成功させたこと。また来られて、懐かしかった。一生忘れられない思い出。サードベースの回りの雰囲気は、一生忘れることはありません」と話した。

また始球式では、マウンドを使わず1メートルほど手前から投げた。それにも、新庄氏流のこだわりがあった。「今まで思っていたんですけど、投げる人にはマウンドに上がってほしくない。先発投手に、きれいなマウンドに上がってほしい。なので、手前からそっと投げました」と明かした。

始球式で使ったのは、プロ3年目に初めてゴールデングラブ賞を獲得した際に贈られる金色のグラブ。5日前に思いつき、グラブを確認したところ皮が硬くなっていたため、久保田スラッガーの店舗に持ち込んで軟らかくしたという。さらに、このグラブはこの日の勝利チームにプレゼントする。「1年で9人しかもらえない賞。プロを目指している子どもが、ゴールデングラブを見て『いつかプロになって、この賞をとりたい』という気持ちになってほしかった。僕は(ゴールデングラブ賞を)10個とっていて、いっぱいあるので1つくらいあげようと思った」と笑顔で明かした。