阪神ジョー・ガンケル投手(29)の開幕5戦5勝はならなかった。

打撃でも見せ場を作り、リードを持って6回途中6安打3失点で降板したが、2番手の岩貞が7回に逆転を許した。

「今日はイニングによっていい悪いがハッキリしていたなと思う。ランナーを背負う場面も多かったけれど、なんとか粘りのピッチングができたことは良かったと思うね。野手のみんながよく声を掛けてくれたし、よく守ってくれたからすごく感謝しているよ」。降板後のガンケルは、懸命に守ってくれた野手に感謝した。

初回から3回まで抜群の安定感で完全投球を見せた。しかし、2点リードの4回に急変。先頭の乙坂から4連打を浴び同点に追いつかれ、5回2死一、二塁から4番佐野に勝ち越しの右前適時打を許した。

直後の5回裏、先頭で打席に立つと、阪口の直球を捉えて大きな中越え二塁打を放った。近本の二ゴロの間に三塁へ進むと、1死三塁から阪口の暴投で生還。失った1点を自らの一打で取り返した。

ガンケルはここまで4戦4勝。外国人投手が登板試合にオール白星の開幕5戦5勝を記録すれば、09年ゴンザレス(巨人)以来、12年ぶり。達成していれば、阪神の外国人投手では初の快挙だった。