大きなフォロースルーで右翼席中段に放り込んだ。メジャー通算196発の巨人ジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)が1軍6打席目で来日初アーチを決めた。

2点リードの3回無死、両打ちの助っ人は左打席に入ると、ヤクルト・スアレスの初球134キロチェンジアップを捉えた。「変化球にしっかりとコンタクトできた。打ててうれしいよ」と笑顔を見せた。

昨季、リーグ連覇を果たしながら、なかなか固定できなかった「5番」というピースをスモークが埋めた。19年は8人、20年は7人、今季も既に6人が入っていた。不動の4番岡本和がいるだけに後ろを打つ打者はより重要。上位打線との勝負を避けることができなくなり、丸、岡本和、スモークの「MOS砲」がさく裂した。クリーンアップの本塁打そろい踏みは19年4月14日のヤクルト戦以来。2戦で36安打21得点と圧倒的打力を見せつけた。

原監督は「スモークは非常にいいものが出ていますよね。ですから、全体的に打線は息が抜けない、つながりを感じますね」とたたえた。スモークは猛打賞をマークし、2戦で8打数5安打。6番ウィーラーも2戦で8打数7安打と頼もしい。21年度版巨人打線の鍵を握る新助っ人が5番からにらみを利かせる。【久永壮真】

▽巨人岡本和(3打点でリーグ打点トップに浮上。4回2死一塁では2戦連発の5号2ラン)「打てて良かったです。いい追加点になりました」

▽巨人丸(先制適時打にダメ押しの1号ソロと2安打2打点)「状態がいいというわけではありませんが、しっかりと後ろにつなぐことだけを考えて打席に入っています。しっかりと準備ができていると思うので、その結果がいい方向にいっていると思いますね!」

 

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