仙台6大学野球リーグが2度の延期を経て今日1日開幕する。昨秋リーグ戦で4勝をマークし、ベストナインに輝いた仙台大の3年生左腕・長久保滉成(弘前学院聖愛)は30日、同大グラウンドで前日調整。ブルペンで直球と変化球を約70球投げ込んだ。「準備期間が長くなったことで、プラスに捉えてやってきた」と、万全な状態で臨む。

チームのエースとして、期待がかかる。昨秋リーグ戦は4勝を挙げて、先発の柱としてフル回転。それでも「チームは優勝できなかった」と悔しさを口にする。東北福祉大が優勝を決めた昨年10月17日に先発。タイブレークの延長10回に満塁弾を許し、歓喜の瞬間を見届けた。今冬は全体的な底上げをテーマに掲げ、走り込み、投げ込みと筋力トレーニングに汗を流した。森本吉謙監督(46)は「球速も上がっているし、自分の投げたいところに、投げられる」と成長に目を細める。

17年秋以来のリーグ制覇を目指す。長久保は「優勝して全国に行く。チームが勝てるような投球をしていきたい」と意気込んだ。今リーグは2戦総当たりの勝率で争われる。指揮官は「(長久保には)先発、中継ぎ、ここ一番で投げてもらいたい。それがエースだと思う」と大きな期待を寄せた。チームの勝利のために、長久保が左腕を振り続ける。【佐藤究】