ロッテ佐々木朗希投手(19)の1軍デビュー戦が、16日の西武戦(ZOZOマリン)に内定したことが10日、分かった。井口資仁監督(46)は「金曜日(14日)にこちらの練習に合流させて、ライオンズ戦のどこかでいけたら」と話すにとどめたが、8日の2軍戦登板後のリカバリーは問題なし。14日にブルペンで確認した上で、16日の先発を最終決定する見込みだ。

ドラフト会議でロッテとの縁が結ばれてから約1年7カ月、ついに1軍公式戦で投げる。大船渡高3年春にマークした高校生史上最速163キロには及ばずも、150キロ台で制球が安定し、2軍戦は20イニングで防御率0・45。雨天で登板予定がずれることもあったが、徐々に球数を増やし、井口監督が「ある程度の日程は立てています」としたプランから大きく崩れず5度の2軍先発をこなした。首脳陣も先発候補の1人として年明けから構想。「戦力として上がってきてもらう」と認め、満を持してのデビューになる。

1年目の昨季は投球後の右腕などへの負担が大きく、黙々と肉体強化に終始した。一方、変化する体により適した投球フォームも追求してきた。「いいピッチングを期待したいと思っていますし、しっかりデビュー戦を飾ってほしいなと思います」と指揮官。16日は偶然にも、とんねるず石橋貴明(59)が始球式を務める。魂!の余熱が残るマウンドでスターへの1歩目を踏み出す。【金子真仁】

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