<全日本大学野球選手権:上武大1ー0西日本工大>◇7日◇1回戦◇神宮

未完の大器が目覚めた。上武大のプロ注目の強打者、ブライト健太外野手(4年=葛飾野)の一打で試合を決めた。2回に、西日本工大・隅田の真っすぐを捉え、打球はレフトスタンドへ吸い込まれた。決勝のソロ本塁打に「しっかりと強いスイングができた」と振り返った。

ガーナ人の父を持ち、小学1年から柔道を習い、6年で「1番難しい競技に挑戦したい」と野球を始めた。抜群の身体能力で走っては5秒8、力強いスイングで長打力もアピールする。まだまだ発展途上。「小さいころはハーフがコンプレックスだった。でも今はこれが武器。もっと上を目指したい」。今は野球が楽しい。ブライトは目を輝かせた。