巨人原辰徳監督(63)が、ソフトバンクとのエキシビションマッチで序盤3回までに7失点と大量失点した先発の戸郷翔征投手(21)に対し、試合の中での修正を求め、6回まで続投させた。

1回1死一、二塁からリチャードに逆転の3ランを被弾。3回には二塁手の北村の失策をきっかけに、中村晃の適時二塁打、真砂の中越え2点適時二塁打、松田の適時打で4点を追加された。

原監督は「4回で本当は終わるつもりだったんだけど。このままじゃ、だって。どちらかというと非常に大事に大事に、育てながら来ているけどね。大事に育てることによって、全く荒々しさがなくなってきた。それと、対角線のボールが非常に精度が悪くなった」と指摘した。

言葉を続け「彼の良さは対角線への真っすぐとスライダー。そういう意味で、このままで終わらせてはいかんなということで、もう1回行きなさいと。で、もう1回、もう1回となったのかな。何かつかんでくれればいいなと。このままだと二流のピッチャーになっちゃうね」と説明した。

6回は荒々しさが戻ったかと聞かれ、原監督は「本人がどう感じているかですよね。得点は0点、0点という形になっていますけどね。自分である程度の位置をつかんできているわけだから、それをむざむざとね。我々、そういう選手たちをナンボでも見てきているわけだからね。1年、2年少々良くて、また振り出しに戻ってしまうみたいなね。そういうふうになってはいけないなと、いうところですね」と期待の裏返しで厳しい言葉を並べた。