DeNAは先発のフェルナンド・ロメロ投手(26)が5回9安打4四球3失点と、ピリッとしない投球だった。1回、中田に先制2点二塁打を浴びると、3回は王柏融に右前適時打を許した。いずれもスライダーを打たれた。5回は1イニング3四球。最速153キロと球速は出たが、変化球の精度を欠いた。

ロメロは「なかなか思い通りにいかない投球でした。与えられたチャンスに対してベストを尽くしましたが、今日は失投が多かったです。うまくいかなかった部分はブルペンで修正し、ゾーン内で勝負できるようにしていきたいです」と反省を口にした。エキシビションマッチは2度目の先発で、前回は6回2失点。後半戦のローテーション入りを狙うが、今回は合格点とはいえない内容だった。

三浦監督は「対左に課題は残った感じ。そういうところもありますけど、よく3点で踏ん張ったところもある」と微妙な評価を下した。9安打のうち7安打を左打者に打たれた。だが、球威はチームのトップクラスで、前半戦で苦しんだクイックやけん制、バントシフトなど、日本野球に慣れてきつつあるのも事実。大化けする片りんを感じさせるだけに、何とも悩ましい。【斎藤直樹】