阪神が悔しい逆転負けを食らった。2点を追う7回無死一、二塁で代打原口文仁捕手(29)の3ランで一度は逆転。だが、その裏に登板した小林慶祐投手(28)、8回に登板した岩田稔投手(37)が3失点ずつ喫した。試合後の矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り。

-先発伊藤将は5回2失点

もっと期待値は上にあるからね。いいとは言えんよねえ。カウントもどう作るのかな、とかさ。こうやって追い込んでから抑えるというのも、形としてはあまりできていなかった。そういうところでは、結果5回2点というのをよかったっていう評価をするには、俺的には物足りないなと思っている。

-中継ぎで2番手湯浅が相手クリーンアップを抑えた

しっかり腕を振って投げて。まだ経験が浅いから、そういうところではこうやって1歩1歩、よかったことを自信にして。で、その中でも反省の部分がもちろん出てくると思うから。そういうところは反省して、また気づいたことは俺らが伝えていっているし。そういうところから出てきてほしい投手ではあるので。いい直球もあるし、最後の変化球なんかもよかった。

-いつも話す右でも左でも中継ぎとして出てきてほしいという中の1人

もちろん、もちろん。岩田(稔)と小林。小林は不運な部分もあったけど。このような状況だったらちょっと1度2軍に行ってもらう形にするんで。そういうところでは右、左関係なく、1イニングをしっかり抑えてくれるというのは、どのイニングでもありがたいし。止めにいくとなると、若い選手は経験がないからなかなか難しい部分もあるけど。競争の中で中継ぎが、誰が残ってきてくれるかというところになってくる。

-7回は原口の一発

このエキシビションが始まってからフミ(原口)らしさがなかったんやけど。今日はフミらしい、粘っていきながら、対戦もそんなに多くない中で、ああやって決めてくれるというのは。こういうところでフミを出すというね。いい仕事をしてくれた。

-代打の期待

もちろん。ここぞというときは、右、左関係なく行ってもらう打者なんでね。頑張ってもらわないとね。

-2戦連続3三振の佐藤輝は厳しい攻めになると

まあ言うようにそれはみんななんだよね。そんなに簡単には打てない。簡単に打てない中でも何とかしていかないと。前も言ったけど、三振を怖がって小さく振る必要はないけど。結果的にやっぱりバットに当てるというと言葉が難しいけど、対応してこないと。チャンスで打つとか、率を上げるとか、そういうところにはいきにくいんで。そういうところでは自分で引き込むというか、そういうところではまだまだ。1年目やしね、でも俺ら求めるところはどうしても上になっちゃうから。そういうところでいい攻めをされたり、ピッチャーのレベルがグッと上がると、そういう課題はやっぱりあるよね。

-4回の崩されても変化球拾って右前というのは求めるところか

うーん、難しいところやけどね。ストライクゾーンに残っているからというところはあるよね。こっち(捕手のミット)まで来たらボールなんだけど、打ちにいっているのがストライクだから拾えるという。あれもボールを振らそうと思って投げてきているわけだから。

-中野が途中交代

まあ大丈夫やと思う。そんなに大きな離脱とか、そういう感じではないと思う。ちょっと伸ばしたというか、そんな感じになったんで。

-明日の練習は

練習は出てくるけど、明日の状態にならんと分からんから。その状態でどうするか。つった? いえいえ、伸びたから、ひねったから。

▽阪神湯浅(6回に登板し3者凡退に抑える)「まだまだ納得できるボールは少ないので、そこを課題として投げていきたいです。自分の持ち味はまっすぐだと思うので、まっすぐを生かす変化球の精度をもっと高めてアピールしていきたいです」