巨人ビエイラが166キロをマークし、日本球界最速記録を塗り替えた。2点リードの9回に登板。歴史が動いたのは、1死から中日代打A・マルティネスに投じたフルカウントからの7球目。ファウル直後、バックスクリーンの電光掲示板に大谷翔平(日本ハム)とコルニエル(広島)の165キロを1キロ上回る球速が表示された。「粘られていたし、勝負のカウントだったので力を入れたのは事実。まさかそこまで速いとは思わなかったし最高にうれしいよ」と喜んだ。

ビエイラはブラジル出身で17歳だった10年にマリナーズと契約。17年オリオールズ戦でデビューし、ブラジル出身5人目のメジャーリーガーに。その後、ホワイトソックスを経て20年に巨人入団。2年目の今季は途中から守護神として35試合に登板し10セーブ、防御率2・45。身長193センチで体重113キロ、足のサイズは約34センチで自己最速167キロを誇る「巨人の巨人」が日本の球史に名を刻んだ。