オリックスは21日、東京五輪のメキシコ代表でBC茨城のセサル・バルガス投手(29)を獲得したことを発表した。年俸は10万ドル+出来高(金額は推定)で背番号は59に決まった。

バルガスは150キロ台後半の速球を武器とする右腕で、09年にヤンキースとマイナー契約を結んだ。15年オフにパドレスと契約し、16年にメジャー初昇格。7試合に登板も、勝ち星には恵まれなかった。その後はメキシカンリーグなどを経て、20年オフにBC茨城に入団。今季は11試合に登板し、5勝2敗1セーブ、防御率1・60と好成績を残していた。

今夏の東京五輪ではメキシコ代表としてプレー。7月31日の日本戦(横浜)では4番手で6回のマウンドに上がり、ヤクルト村上を空振り三振、ソフトバンク甲斐を三ゴロ、ヤクルト山田を遊ゴロに仕留め、3者凡退に打ち取り、アピールに成功していた。

悲願の25年ぶりVへ、補強の手は緩めない。先発起用のスパークマン、打撃が期待されるラベロに続けて、3人目の助っ人獲得。覇権奪回へ、フロントも最善を尽くす。