東大が連敗したものの、春好調時の片りんを垣間みせた。

4点差を追う9回1死後、代走の隈部敢外野手(4年=浅野)が二盗、さらに四球で一、二塁とすると、重盗を仕掛けた。結果は三塁寸前でアウトになったが、機動力を使って先の塁を奪う東大らしさが出てきた。この回、完封負けを免れる1点をもぎとった。

井手峻監督(77)は「選手が積極的に行こうということで。でもあそこ(一、二塁からの重盗)は絶対にセーフにならないとダメ」といいながら、1回戦の大敗(1-15)を払拭(ふっしょく)し、持ち味を発揮し始めたことには納得した様子。「このぐらいの試合ができれば。来週から頑張ります」と言って引き揚げた。