26日に自力Vが消滅した巨人が、ビッグな起爆剤で再浮上を狙う。

身長2メートルのルーキー秋広優人内野手(19)が、今日28日の中日戦(バンテリンドーム)で1軍に昇格する。開幕直後の4月に1軍選手に新型コロナ感染者が出た際に初昇格したが、出場機会はなかった。球団では93年松井秀喜、15年岡本和ら以来となる「高卒1年目のプロ初アーチ」を決め、フレッシュな風を吹き込む。

話題性だけでなく、偉大なスラッガーの記録に挑める実力も携える。開幕前に示した潜在能力の高さと巧打に、阿部2軍監督の指導で力強さが備わった。今月の2軍戦では4番にも座り、16試合で打率2割9分、2戦連発を含む3本塁打と状態を上げている。巨人は首位ヤクルトを4ゲーム差で追う展開。長嶋終身名誉監督にも見初められた「メガゴジラ」のバットが本家「ゴジラ」のように火を噴けば最高の追い風になる。