ヤマハ(浜松市)がジェイプロジェクト(名古屋市)を8-3で下し、3年連続42度目の本大会(11月28日開幕、東京ドーム)出場を決めた。8番遊撃で先発した入社1年目の相羽寛太内野手(19)が、2安打3打点と活躍。3安打3打点を記録した初戦に続き、大一番でも結果を残した。

ルーキー相羽が、勝負どころで快音を響かせた。5回に1点差とし、なおも無死満塁の好機で打席が回った。「しっかり振ることだけを考えた」。2球目のカーブを振り抜き、同点の左前適時打を放った。チームはその後、2点の勝ち越しに成功。前野幹博主将(26)の二塁打から始まった反撃の流れをつないだ。

若き勢いは、これで終わらない。6-3とした8回1死二、三塁。今度は初球のカーブを捉え、左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放った。終盤の貴重なダメ押し点で試合を決めた19歳は「素直にうれしい。(都市対抗予選は)他の大会とは全然、雰囲気が違った。疲れました」と笑顔。心地よい疲労感に浸った。

チームは、秋利雄佑内野手(29)矢幡勇人外野手(31)の主力2人を故障で欠きながら、4戦全勝で第1代表の座を勝ち取った。室田信正監督(47)は「ベテランの頑張りに続くように、若手が勢いに乗ってくれた。チームの飛車角抜きで最初はどうなるかと思ったけど、粘り強くやってくれた」とうなずいた。