阪神中田賢一投手(39)が29日、兵庫・西宮市内のホテルで現役引退会見を行った。代名詞となった「暴れ馬」を名付けてくれた中日時代の監督落合博満氏(67)に感謝した。

「落合監督が命名してくれた。監督自身が打席に立って、ここ(狙ったところ)に来ると思った球が内角に抜けてきた球、ズレる投手は打ちにくい。スタイルを変えずに強い真っすぐを投げていきなさいと。3冠王を何度も取られた落合監督に言ってもらえた。自分の中では好きな言葉」と笑顔で話した。

球は強いが制球が乱れる「暴れ馬」だった中田は「なかなか投球スタイル的に走者をためてハラハラドキドキさせるタイプの投手だったので、ファンのみなさまにそういう思いをさせてしまったことをこの場を借りておわびしたいと思います。でも、本当に温かい声援をいただいたので、本当に感謝したい」と、ユーモアたっぷりに、応援してくれたファンへ感謝を伝えた。