DeNAから戦力外通告を受け、今季限りで現役引退を決断した武藤祐太投手(32)が17日、横浜市内の球団事務所で引退会見を行った。17年に中日から戦力外通告を受け、18年からDeNAに移籍。主に救援としてブルペンを支えた。今季は春季キャンプで1軍スタートも、公式戦で登板はなかった。

決断の理由に「(中日を)戦力外になって、ベイスターズに拾ってもらった時に、次こういう時が来たら、あきらめるという覚悟を持って、腕を振ってきた」と説明。妻からは「まだやってほしい」と言われたが、「自分で決めたことなので」と貫いた。

DeNAでの4年間に「家族のように接してくれて、(首脳陣も)フラットな状態で僕を見てくれて、すごく居心地のいい4年間でした」と感謝した。

ファンに向けては「満員のナゴヤドーム、横浜スタジアムで投げたこともありましたけど、ファンの大声援が力になりましたし、本当に感謝してもしきれないです」と頭を下げた。

23日の古巣の中日戦(横浜)の試合後、引退セレモニーを実施する予定。武藤によるスピーチのほか、特別VTR上映、特別花火も行われる。雨天の場合は24日に順延される。