7季連続リーグ優勝へ、逆王手をかけた。4投手の継投で2位の東北福祉大が7-1で首位を走る仙台大に快勝し、8勝1敗に並んだ。

背水のマウンドで“ドラ1”の実力を発揮した。3-1で迎えた5回。オリックスから1位指名された椋木蓮投手(4年=高川学園)がマウンドに上がった。「最初は7、8、9回の(登板)予定でした。肩はあまりできてなかったけど、脱力して投げられた」。先頭にいきなり四球を与えるも、後続をきっちり打ち取る。この日最速149キロ直球には伸びがあり、勝負球のスライダーも要所でコースに決めた。5回を1安打無失点の快投。二塁すら踏ませなかった。「負けたら終わり。絶対に打たれるわけにはいかなかった」と強い覚悟を持って、打者に向かっていった。

泣いても笑っても、あと1試合。今日24日、仙台大との「最終決戦」に臨む。大塚光二監督(54)は「全選手を起用する。総力戦で戦っていきます」と言葉に力を込めた。椋木は「最後のリーグ戦になるので笑顔で終わりたい」と気持ちを引き締めた。チーム一丸で歓喜の瞬間を迎える。【佐藤究】