中日の大野雄大投手(33)が10日、ナゴヤ球場に隣接する合宿所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸3億円でサインした。昨年末にFA権利を封印して3年契約を結んでおり、2年目は年俸ベースに変動はないが、昨季の沢村賞投手がチームの交渉初日に登場する異例の更改となった。

今季は春からコンディションとの戦いだった。前年の疲れを引きずりながらなんとか開幕には間に合わせ、自身7度目のシーズン規定投球回数に到達したが、8勝止まり。東京五輪でリリーフも経験した不規則なシーズンは過去2年取得した最優秀防御率のタイトルも同僚の柳に譲る結果となった。2・95でリーグ3位につけたものの、打線の援護にも恵まれずリーグ最多11敗。左腕は「(自身の)今年は振り返りたくはない。柳が(タイトルを)とってくれてうれしかった」と苦しいシーズンを語った。

エースの目線は来季に向かっている。来年1月早々に沖縄入り。田島、橋本らと自主トレを行う予定で「2月1日には(ブルペンに)入りたい気持ちは強い。投げます」と宣言。さらに3月25日の開幕巨人戦(東京ドーム)は「立浪監督も相当気合が入られていると思う。柳もいるし、慎之介(小笠原)もいる。絶対にやらせてくださいということではないが、そこを100%の状態でいけるようにやっていくのは間違いない」と照準を開幕戦に絞っていることを明かした。【安藤宏樹】(金額は推定)