新潟県の野球界はシーズンオフを迎えた。NGT48の“野球女子”真下華穂(22)の連載コラム「まっしーのネット裏におじゃましも」(毎月第2土曜日掲載)で、2回にわたり今年出会った野球人にインタビューする。今回は新潟医療福祉大の鵜瀬亮一監督(41)。10月のNPBドラフト会議で桐敷拓馬投手(22)が阪神3位、佐藤琢磨投手(21)がソフトバンク育成13位で指名された。育成の成果を聞いた。

今年の関甲新春季リーグ開幕前に、新潟医療福祉大の練習とオープン戦を見学し、鵜瀬監督にもお話を聞きました。お会いするのはその時以来でした。

真下 桐敷投手と佐藤投手がドラフト会議で指名されました。2人とは同い年なので、プロでの活躍が楽しみなんです。鵜瀬監督は指名された時、どんな気持ちでしたか。

鵜瀬 ホッとしました。公式戦だけでなく、練習試合や紅白戦のほとんどをスカウトが見に来ていました。意識しないわけはない。桐敷も佐藤も、最後の試合の最後の1球を投げるまで重圧があったと思います。

真下 どんな期待をしていますか。

鵜瀬 桐敷はチームのためにと思って投げた時に力を発揮する。ドラフト直後、重圧がなくなり本当にチームのために投げられるようになった試合(10月16日の平成国際大戦)で完全試合を達成した。そういう力をこれからも出してほしい。琢磨(佐藤)は新潟青陵高時代は公式戦未勝利で、大学では1勝。この7年間で1勝しかしていないんです。リハーサルでは声が出るけど、本番では歌えないタイプ(笑い)。それでも努力して指名されるまでになった。県の高校生の希望になってもらいたい。

真下 来年もプロ入り選手が出ることが楽しみ。

鵜瀬 ありがとうございます。でも、簡単にはいかないです(笑い)。

真下 そうですよね(苦笑)。ただ、そういう選手が出てくるというのは鵜瀬監督の指導があってのことだと思います。

鵜瀬 自主性を育てるということを意識していますね。たくさん失敗して、生まれ変わる。その時にこちらから与えるのではなく、選手が気づけるようにしていこう、と。社会に出て10年、20年後、あの大学に入って良かった、野球をやってて良かったと、ふと思ってもらえれば。

真下 ありがとうございます。これからも新潟医療福祉大に期待しています!