ほのぼのする対応だった。オリックス宮城大弥投手(20)の契約更改後の会見は、約25分に及んだ。

質問に真摯(しんし)に受け答えする20歳左腕が、場の空気感をつくっていた。

ただ唐突に「あと199本打ったら、通算200安打。交流戦でできるだけ打って、クレ(紅林)に自慢したい」と宮城。聞いてるこちらも「?」が浮かぶ。宮城は今季5月26日交流戦のDeNA戦(横浜)で大貫からプロ初安打。6日に契約更改を終えた、今季2盗塁の紅林弘太郎内野手(19)が「来年は盗塁王を目指す」と、100キロほどの巨体からジョークをさく裂させたのが、きっかけ。19年ドラフト1、2位コンビの彼らの中だけで会話が完結してしまうため、注釈が必要になる「ミヤクレトーク」には困惑させられるが、なんだか愉快だ。

「最近、クレと僕が一緒にいるんですけど、2人ともボケている。誰かが突っ込んでくれないと会話が進まなくて…。ツッコミがほしいんです」。思わず立候補したくなる。【オリックス担当=真柴健】