阪神藤浪晋太郎投手(27)が8日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、6年連続減俸となる1100万円減の年俸4900万円でサインした。

15年オフに1億7000万円だった年俸が下がり続けているが、「当然だと思います」と冷静に受け止めた。球団側から「やってもらわないと困る選手」とハッパをかけられて気合十分。「まずは先発ローテに入ることを頑張らないといけない。藤浪を先発で使いたいと思ってもらわないといけない。その上で1年間しっかり投げきって、いいボールを投げること。自分の強みのタフさ、ケガをしないところでチームに貢献できれば」と力を込めた。

今季は21試合登板で3勝3敗、防御率5・21と苦しんだ。プロ9年目で初めて開幕投手に抜てきされながら、不安定な投球が影響して4月下旬に2軍降格。交流戦期間は中継ぎ、後半戦は先発で1軍登板したが、チャンスを生かせなかった。9月中旬以降は2軍生活が続き「いいシーズンとは言いがたかった」と反省。「先発をやっていく上で、球数を少なくしないといけない。余計な四球が自分の課題なので、しっかり改善できるようにしたい」と燃えている。

来季は節目のプロ10年目。「自分の気持ちとしては先発をやりたい。先発にはたくさん後輩がいるのでチーム事情的にも厳しいのは分かっていますが。自分のエゴを通せないようなら結局は中継ぎでも中途半端になる。1年間通せるぐらいの力をつけられるようにやっていきたい。自分もアラサー。もういい年なので、しっかり頑張って覚悟を持って臨みたい」。再び先発で勝負を懸ける。(金額は推定)

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