阪神ドラフト3位の桐敷拓馬投手(22=新潟医療福祉大)が、自身の活躍で出身地の埼玉・鴻巣(こうのす)市をアピールする。「自然が豊かで花がきれい。花づくりが盛んなところが魅力。自分が頑張ることで地元に恩返ししたい」。

同郷では中学時代に所属した行田リトルシニアの3学年先輩、ロッテ小島がいる。13年夏の甲子園大会で、浦和学院のエースとして1回戦の仙台育英戦で182球を投げた姿にテレビでくぎ付けとなった。「小島さんは制球もいいし、表情をほぼ崩さないで冷静に淡々と投げている姿は、とても憧れる。マネしていきたい」。昨季の小島は初の10勝を挙げるなど飛躍。「自分も2桁勝利を目標にしたい」。全国におよそ120人とされる珍姓の桐敷が、快投で難読な故郷も有名にする。

◆鴻巣市(こうのすし) 埼玉県の中央に位置し、人口は約11万8000人。首都50キロ圏内にあり、電車で東京駅、新宿駅などに1時間以内と近い。同市ホームページによると、山も海もないほぼ平たんな土地。江戸時代に江戸・日本橋と京都・三条大橋を結ぶ中山道の宿場町(江戸から数えて7番目)として栄え、徳川家康、秀忠、家光もたびたび訪問。地名の由来は「コウノトリ」ともいわれているという。パンジーやサルビアなど香苗の生産が盛んで、花と緑に包まれている。出身の俳優照英、プロレスラー丸藤正道らが「こうのす観光大使」を務める。