巨人は21日、都内のホテルでスタッフ会議を行った。原辰徳監督(63)は「今年のチームというのは若い力をいかに発掘し、レギュラーとして戦わすことができるか」と今季のテーマを表明。会議では2月1日からの春季キャンプのメンバーの振り分けも協議し、新人ではドラフト5位の岡田悠希外野手(法大=22)が1軍メンバー入り。トミー・ジョン手術あけの山崎伊織投手(23)と堀田賢慎投手(20)、高卒2年目の秋広優人内野手、中山礼都内野手(ともに19)ら3年目以内の若手の1軍スタートを明かした。

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終盤の大失速で3位に沈んだ昨季を踏まえ、勝利と育成の両立を目指す。「底上げをしないと、強いチームはつくれない。若い力(の成長を促す)、そのためにFAもしなかったわけだから。新人であり2年目、3年目の選手でチームをつくろうと。外国人は昨年は全く機能しなかったという状況でしょ? そういう意味では外国人は補強はした。あとは若い選手たちでチームをつくっていくという意志はもう言っているわけですから、その部分は非常に重要だと思いますね」。キャンプの紅白戦は宮崎での最終クールとなる11日と12日に設定。そこまでは若手中心の1軍メンバーが鍛錬を積みながら競いあう。

若手を鍛えながら、主力には調整の時間をきっちりと設ける。坂本、丸、中島、中田、ウィーラー、菅野、井納、ビエイラ、デラロサ、メルセデス、「S班」として宮崎で独自調整させる。「同じようなメンバーたちが、がーっと上がってくるというのも重要、いいことではあるけどね。昨年の(チームを)引っ張った選手たちがいますけれど、力が五分であるというのであるならば、実績がない若い選手を思い切って使おうという意思は伝えてあります」と、若手への門戸を開いた。「経験値がないことがマイナスではなくて、逆にプラスに捉えるような状態でチームをつくっていくということでしょうね」。実績を尊重したうえで、新芽を育むキャンプにする。

▽巨人横川1軍打撃コーチ(金杞泰コーチが肺結核で療養中のため、スコアラーから急きょ就任)「正直、みなさんもびっくりされていると思いますが、それ以上に僕がびっくりしたというのが正直なところ」