ソフトバンク今宮健太内野手(30)が遊撃のレギュラー死守を今季の目標に掲げ、福岡県内で単独自主トレに励んでいる。

21日、本紙のリモート取材に応じ、5年ぶりとなるベストナイン、ゴールデングラブ賞の「ダブル受賞」にも意欲を見せた。

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「勝ち取る」。今宮は言葉に力を込めた。もちろん、遊撃のレギュラーの座だ。昨季は125試合に出場したものの、15試合が途中出場。ポジションを守り通したとは言えないシーズンだった。プロ入りして干支(えと)もひと回りした。プロ13年目の今季は「やるしかない。それがテーマ」。昨年まで高田、川瀬、周東らとともに「今宮組」として汗を流した自主トレも解散。単独トレで自らを見つめ直している。

課題の打力アップに向け、今自主トレでは徹底的にバットを振り込んでいる。「細かいことは考えずに、とにかく振ること。昨年までの倍は振っていると思う」。午前、午後に分け2度の打撃練習。1日平均で2時間は打球を飛ばしている。73キロまで落ちた体重は5キロ増。守備の動きとの兼ね合いもあってベストと判断する体重78キロを維持してキャンプに挑む。「(体重増で)打球が違う。バットにボールが乗る感覚が分かってきた」。左手にできたマメも固まりスイング感覚も上がってきた。

「とにかく143試合すべての試合に出続ければ(ゴールデングラブ賞もベストナインも)できると思う」。今季から選手会長の重責も背負いつつ、内野の要を守り抜く覚悟だ。【佐竹英治】