DeNAが「ハマのエース育成法」で金の卵を育てる。21日、オンラインでスタッフミーティングを実施。

ドラフト1位の小園健太投手(18=市和歌山)の春季キャンプ1軍スタートが決まった。球団の高卒新人では14年関根以来。投手に限れば00年村西ら以来で今世紀初となる。三浦監督自身も高卒1年目に名伯楽の「育成計画」で成長。令和版へとアップデートし、「エース道」を歩ませる。同2位の徳山壮磨投手(22=早大)、同4位の三浦銀二投手(22=法大)、同6位の梶原昂希外野手(22=神奈川大)も1軍に入った。

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将来のエースと期待される小園を春季キャンプ1軍スタートに決めた。20年ロッテ佐々木朗、07年楽天田中ら好投手が歩み、球団では今世紀初となる高卒新人投手の抜てき。三浦監督は胸に秘める思いと明確な意図を説明した。

三浦監督 まずは1軍の投手、1軍の雰囲気を経験してもらおうと。1軍の主力投手のボールを間近で見て、感じてほしいです。

「ハマのエース」育成には、さまざまな意見が出された。「ファームスタートって話も出ましたし、いろんな議論がありましたけど」と明らかにした上で1軍の投手に触れ、感性や技術を磨くことを選択した。

ちょうど30年前。三浦監督自身が高卒1年目の時に当時投手コーチだった小谷コーチングアドバイザーから独自の育成プランを用意された。ファームで中4~5日の間隔で100球、及び5回をメドに先発。体のこなしが良く、試合での駆け引きを覚えることが最適との判断だったが、粘っこい投球へとつながった。

時代は平成から令和へと移り変わった。当時とは環境や考え方、トレーニングも変化したように、エース育成計画にも変化を加える。今永ら球界屈指の技術に触れながら、練習では「育成のプログラムを組むように頼んでますし、しっかりとコントロールしながら」体づくりに励む。

メニューは育成をメインとしながらも、目などの五感を使って、成長へとつなげる。初のキャンプに向け、小園は「先輩から学べることは全て吸収できるように」と意欲。令和版「ハマのエース」育成プランで進化を遂げる。【久保賢吾】

 

○…新人9選手が東京・渋谷区のDeNA本社を訪れ、南場オーナーと対面し、約40分間の講義を受けた。名刺交換から始まり、グループの概要説明、球団OBの平松氏らのエピソードなどプロとしての心構えなどを聞いた。小園は「これからの野球人生にためになる話が多かった」と感謝。小園について、南場オーナーは「18を背負うにふさわしいエースになってほしいです」と期待した。