「ハマのエース」へ「小園ロード」を歩む。DeNAドラフト1位の小園健太投手(18=市和歌山)が22日、神奈川・横須賀市の球団施設「DOCK」で行われた新人合同自主トレで初のブルペン入り。

立ち投げで直球のみを30球投げた。「この時期に投げるのは高校時代にあったことなので、特に違和感はなかったです」と冷静に話した。

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春季キャンプ1軍スタート決定の翌日に着実にステップアップした。球団では今世紀初の高卒新人投手の1軍入りだが、メインは育成。同じ高卒ドラフト1位でキャンプ1軍だった07年田中将(楽天)は1月15日、13年藤浪(阪神)は合同自主トレ初日の1月10日に初ブルペンに入ったが、綿密な計画に沿った中で第4クール初日とした。

三浦監督、斎藤チーフ投手コーチも視察する中で「若干力んだ」と初々しさをのぞかせたが、思い描いた自身のテーマは実践した。「最初のブルペンだったのでマウンドの感触、軸足のバランスであったりを意識しながら投げた」。三浦監督は力みを笑顔で指摘しながら「立ち投げでしたけど、迫力のあるボール」と評価した。

「予想は全くしてなかった」と驚いた1軍スタートにも、小園は首脳陣の思いや意図を感じ取った。「足りないものがたくさんある。自分からどんどん聞いて、たくさん吸収できたらいいなと思います」。高校でバッテリーを組んだロッテ1位の松川も1軍スタートで「お互い頑張ろう」と共闘を約束。「切磋琢磨(せっさたくま)して、2人で1軍でプレーできるように」と誓った。【久保賢吾】