覚悟の肉体改造だ。広島松山竜平外野手(36)が25日、マツダスタジアムで自主トレを行い、今オフに6キロの減量に成功したと明かした。酒量を減らし、食事制限などで体を絞った。現在の体重は「教えない」と笑って隠したが「体は軽くなって動きはいい」と、確かな手応えを感じている。

昨季は出場機会が主に代打となり、7年ぶりに2桁出場試合数(85試合)にとどまった。代打打率は3割2分6厘と好成績を残したものの「去年、代打でほとんどを過ごし、体のキレがなくなっていると感じた。とにかく動いて体をつくりあげようと思った」と、肉体改造への経緯を明かした。キャンプは2軍スタートで、調整は任されている。「信頼されているということで、オープン戦くらいから1軍に入れるように」と見通しを立てた。

今季は鈴木誠がポスティング制度を利用し、メジャー挑戦を目指している。昨季110試合で4番を務めた主砲を欠く可能性もあるが「もう1回、しっかりクリーンアップでチームを引っ張っていけるように」と、決意は固い。「ノックは(例年の)倍くらい量を増やした。ライトよりもレフトで外野ノックもやった」。春季キャンプに向けた準備は万全だ。「自分がやるだけだと思っている」。短い言葉に、プロ15年目のベテランが主軸返り咲きを狙う。【前山慎治】