日本ハム伊藤大海投手(24)が26日、BIGBOSS肝いりのチームスローガン「ファンは宝物」を体現していくことを誓った。先乗り自主トレを行う1軍キャンプ地の沖縄・名護でオンライン取材に応対。今季はSNSなどを活用したファンサービスを積極的に行う考えを明かした。

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宝物を大事にしたい。すでにシンプルな思いを行動に移している伊藤は、SNSなどでのファンとの交流をキャンプイン後も継続していくことを宣言した。

伊藤 できる限りそういう交流もしていきたいなと思います。オフモードなトークもしたり、しっかり野球の話をしたりとうまく切り替えて。いろんなところでファンの皆様方が楽しんでいただけるような環境づくりを、今年はできたらなと思うので、頑張りたいと思います。

今オフは自身のインスタグラムで生配信機能「インスタライブ」を随時実施している。23日には同学年の鈴木や望月と3人で行い、近況報告やファンからの質問に答えるなど直接交流を図った。今季のチームスローガンは「ファンは宝物」。新庄BIGBOSSの思いが詰まった方針を、グラウンド内外で体現していく。

伊藤 プロ野球選手として応援していただける立場で、ファンの方に感謝の気持ちを持って、感動していただけるようなプレーをするとか、そういう佇まいでやるのは僕たちに課せられた部分だと思う。

もちろん野球人としてプレーで魅了することも使命として自負する。プラスアルファとして楽しんでもらえる方策も、野球の技術向上と同じように飽くなき探求心で切り開いていくつもりだ。

新たなアイデアもある。プロ入り前から「ユーチューバー」の顔を持つ伊藤は「インスタライブだとインスタをやっている方しか見ることができないので、インスタライブをやりながらユーチューブライブも面白いかなと思ってます」。今季の意気込みを「攻」とした新時代の野球人は、BIGBOSSに負けじとファンサービスも攻めていく。【木下大輔】

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○…伊藤は24日から名護での自主トレを開始し、それまでの鎌ケ谷との気温差も考慮しながら、焦らずに調整を進めている。今オフはまだブルペン入りしていないが、「シーズンに入ったら嫌でもいっぱい投げないといけないので、今は別に投げなくてもいいかな。キャンプの前に2回くらい(ブルペンに)入れたらなと思っています」。現状はキャッチボールも約50メートルほどに抑えるなど、昨季の経験も踏まえながら取り組んでいる。

○…伊藤が今オフに掲げたテーマ「骨の髄まで感じて投げる」の手応えは深まっているようだ。「まだ傾斜(ブルペン)に入っていないので何とも言えないですけど、キャッチボールをしている段階ではすごくいい感覚を得られている」。今までできていなかった動きを体に染み込ませる反復練習に時間を割いてきた。「頭で理解していた部分が今、体で表現できている。引き続き、取り組みながらピッチングとトレーニングと続けていけたらなと思います」と、話した。