楽天ドラフト2位安田悠馬捕手(22=愛知大)が、2安打1打点とプロ初のマルチ安打を放った。「6番指名打者」で先発し、6回1死満塁の第4打席では、カウント2-2から、入江の内角152キロ直球を振り抜き、右前適時打を放った。開幕スタメンマスクへ「打ってアピールしていくしかないので頑張ります」と気合を入れた。

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オープン戦開幕直後は4試合無安打と苦しんだ。石井GM兼監督は「壁の近くまで行ってるということは前進していること。ドラゴンクエストでいえば、ちゃんとボスまでたどり着いてる。そこらへんをフラフラ歩いて、敵を倒しても面白くないじゃないですか。それと一緒で。そこをクリアして次のステージに行ける。今はそういう経験ができているからいい」と評していた。

8日に静岡へ拠点を移してから、状態が上向いた。8日ヤクルト戦で右翼へ本塁打を放つと、ここまで12打数5安打と力強さが戻ってきた。指揮官は「いっぱい壁があるので、1つ打ち破れたらまた次の壁というところもある。課題が出てくると思うが、次のセカンドフロアに進めたんじゃないですか。そこはそこでまたいろいろな敵がいるわけで、戦っていかないといけないなと思います」。“東北のゴジラ”の成長に期待していた。【湯本勝大】