ソフトバンク・ドラフト1位の風間球打投手(18=ノースアジア大明桜)が16日、2軍本拠地のタマスタ筑後でプロ入り初のブルペン投球を行った。捕手の居谷を立たせて直球のみを30球。「プロ初のブルペンでちょっと緊張しました。慣れない部分もあって、自分の思ったような球はあまりいかなかったけど、強い球は投げられた。初めてにしてはよかったのかなと思います」と振り返った。

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最速157キロの未来のエース候補は、衝撃の目標も明かした。中田賢一3軍投手コーチから「168キロ出すぞ」と指令を受けたという。「賢一さんに『お前ならいけるよ』と言われたので、出すしかない。びっくりしました。高校生の方がこれからだったら出やすいと言っていたので、出すしかないですよね」。現在のNPB最速は、昨年8月に巨人ビエイラが記録した166キロ。日本人最速は16年のCSで165キロを計測したエンゼルス大谷翔平だ。大谷超えの意欲を問われると「超えます!」と、力強く語った。

夢の168キロの指令を出した中田コーチは、「間違いない」と改めて風間のポテンシャルを評価。そのうえで「高卒の選手に関しては細かい動きがまだまだできていないところがあるので、体の使い方を1つ覚えて体も強くなっていけばスピード自体はまだまだあがっていく。ここが上限と決めたら上がっていくスピードも上がっていかないと思いますし、高い目標を持ってもらって、僕自身も高い目標を持って本人に接していきたいと思うので、そういう気持ちも込めて」と説明した。現役時代、150キロ超の速球が武器で「暴れ馬」と称された中田コーチが、風間に期待を込めた。