投げて良し、打って良し! 広島森下暢仁投手(24)が今季初先発で8回を8安打3失点(自責2)にまとめ、打っても3安打3打点の固め打ち。エンゼルス大谷ばり? の“二刀流”の活躍でチームを開幕2連勝に導いた。

【ニッカン式スコア】26日のDeNA-広島戦詳細スコア

投げて良し、打って良し! 広島森下暢仁投手(24)が今季初先発で8回を8安打3失点(自責2)にまとめ、打っても3安打3打点の固め打ち。エンゼルス大谷ばり? の“二刀流”の活躍でチームを開幕2連勝に導いた。

自らの投球で弾みをつけた。3回まで1人の走者も出さない万全の立ち上がり。オープン戦も含め、今季ここまで先発した4戦はいずれも打線1巡目は被安打0。その勢いを自身の打席にもつなげた。

まず3回先頭で中前打。4回2死一、二塁では右翼線へ2点適時二塁打を放ち、プロ4本目のタイムリーで自らを援護した。「バットの方でもチームに貢献できてよかった。今日は本当にたまたま、良いところへ飛んでくれただけ」。5回2死一、二塁で左前にはじき返し、この日3打点目。プロ1年目のキャリアハイ3打点に1試合で並んだ。 大分商時代には3番打者も務め「打撃から投球につなげることもできる」と積極的に打撃ケージに入ってきた。2年目のオフには野手しかいない鈴木誠也の自主トレにも参加。「投手だから投手のことだけをしなければいけないということではない。9人目の野手としてできることもある」。9番“打者”として有言実行の働きをみせた。

チームは開幕から2戦連続2桁得点のリーグ初記録で連勝スタート。「この勢いに乗ってどんどん勝っていけるように。(大瀬良)大地さんの背中を見て今シーズンはやっていける」。エース大瀬良に続く土曜日の男が、チームの勢いを加速させていく。【前山慎治】

▼投手の森下が3安打、3打点の活躍で、広島は開幕戦の11点に続いて2桁得点。投手の猛打賞は17年10月1日ウィーランド(DeNA)以来で、広島では98年5月12日加藤がヤクルト戦で3安打して以来、24年ぶり。開幕戦から2試合連続2桁得点は1リーグ時代の37年春の阪急14点→17点、パ・リーグの53年西鉄11点→13点、91年西武14点→15点に次いで4度目となり、セ・リーグでは初。27日の試合で、広島がプロ野球初の開幕戦から3試合連続2桁得点に挑戦する。

○…ホンダ鈴鹿からドラフト5位入団した松本がプロ初登板を果たした。7点リードの9回に登板。先頭から3者連続安打を許すなど2点を失った。「チームが勝てたことがものすごくよかった。最後、DeNAが行けるんじゃないかと思わせてしまったのは反省点ですし、そういう隙を与えないようにもっともっと投げていきたいと思う」。2失点に反省も、プロとしての第1歩に前を向いた。